高麗人参は自分で栽培できるのか

高麗人参を家庭菜園の感覚で自家栽培というのは、不可能だといえるでしょう。

なぜなら、高麗人参の栽培は難しく、非常に多くの手間と時間がかかるからです。

良質な高麗人参を育てるために、最も重要なのが土作りです。
養分が豊富で、保水性、透水性の良い土壌が必要になります。
濃度障害の危険があるため、化学肥料や農薬は使用できません。
土には熟す前のトウモロコシを肥料として使います。
苗を植えた後では手を加えることができないため、2年以上かけて、良質な高麗人参を育てるための土作りを行います。

秋に種を植え付け、苗床はわらで覆い、冬を越します。
春の発芽を待って、日よけの設置と適度な追肥をして1年目は終わります。

2年目の春に畑に移植をします。
高麗人参は強い日差しが苦手で風にも弱いため、直射日光を避けて、光を調整するための屋根を設置します。
発芽を妨げないよう土はやわらかくし、野生に近い適度な追肥を行います。
栽培から2年は非常に神経を使う作業です。
そうしてやっと4年目で花が咲き、夏には赤い実がなります。

高麗人参は一番長くて6年、栽培ができます。
6年を過ぎると、表皮組織が老化を始め、病原菌が付きやすくなるため、栽培はされなくなります。

そして収穫した後の15~20年は、植えていた土地は休耕期間が必要になり、作物を育てることはできなくなります。
土地がやせ細り、次の作物を育てられるだけの地力が無くなってしまうのです。
高麗人参はそれほどまで、土の栄養を吸い上げるのです。

さらに高麗人参は栽培条件が限られています。
暑すぎず、寒すぎない土地で(気温22~23度くらい)、涼しくて乾燥した気候、降雪量が少ない地域がさらに良いとされています。

このように、高麗人参の栽培には、限られた栽培条件と多くの手間と時間、さらに熟練の知識と技術が必要になります。
そのため、趣味で気軽に自家栽培、というのは不可能といえるでしょう。