輪作

高麗人参の連作障害を解消する栽培方法に、輪作があります。

輪作は、一般的な野菜ではよく用いられる栽培方法で、同じ畑に違った種類の野菜を、一定年数ごとに1回のサイクルで栽培する方法です。
畑をいくつかのブロックに分けて、それぞれに異なる野菜を植え付けます。

注意点は、同じ科の作物は連作障害を起こしやすいため、科の違う組み合わせで植えることです。
後から植える野菜と同じ科にならないように注意が必要です。
違う科の野菜を栽培することで、土の中の環境バランスが偏らず、連作障害が起きにくくなります。

こうすることによって、連作障害を解消できるのが輪作です。

高麗人参で起きる連作障害は、土地の栄養不足と、日陰が続いたことによる、病害虫の発生が深刻化することです。
そして地力が回復するまでに、20年近くの休耕期間が必要になります。

そのため、現在ではこの輪作の方法を利用して、高麗人参の効率的な栽培が行われています。

その例のひとつに、田に高麗人参(ウコギ科)を栽培して、稲(イネ科)と輪作させる方法があります。

稲はもともと連作障害のない作物といわれています。
田に水を張ることで、河川や用水から水に含まれる養分を利用でき、土中の有害物質や、過剰な成分を洗い流してくれます。
また、土中が酸欠状態となり、有害な微生物や病原菌を死滅させることができます。
こうして微生物の活動が鈍くなり、有機物の分解がゆっくり進むので、長い時間をかけて、稲に養分が行き渡り、連作が可能になるのです。

このような稲作の特徴から、高麗人参の収穫の後に、稲を5年ほど栽培しても、連作障害が発生しないことがわかりました。

また、土壌中の窒素量を増やしてくれるマメ科の植物も、高麗人参との輪作に適しているなど、組み合わせも豊富になってきています。

現段階で、地力を蓄えながら、病害虫の問題を解消し、栽培家の収入面などを総合的に考えると、高麗人参の栽培には輪作が最も良い栽培方法だといえるでしょう。