ロシア

ロシアを産地とするウコギ科の植物に、シベリア人参があります。

主にシベリア地方のアムール州、サハリン州に自生しています。
日本の北海道にも自生することから、北海道(蝦夷)のウコギ科の植物、ということで、日本ではエゾウコギと呼ばれています。
ロシアでは命の根という意味を持つエレウテロコック、中国では枝に棘を持つことから刺五加(しごか)と呼ばれています。

高麗人参と同じ薬用植物でウコギ科の植物ではありますが、トチバニンジン属ではなくウコギ属で、有効成分も異なります。

シベリア人参は、寒暖の差が60度以上の、寒冷な土地にのみ自生する落葉低木です。
成長が遅く、有効成分を蓄えるのに10年はかかるといわれているため、栽培には向きません。

シベリア人参はマイナス40度以下のシベリア地方で厳寒をしのぐ秘薬として重宝されてきました。

有効成分には、高麗人参が含有するジンセノサイドに似た、エレウテロシドと呼ばれるサポニンを含有しています。
その他にもクロロゲン酸、イソフラキシジンなどの有効成分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富です。

シベリア人参の薬効には自律神経系を調整する作用があり、寒さだけではなく、気圧や過労などの、過酷な環境変化に対する抵抗力を向上してくれます。
血圧調節や動脈硬化の予防にも役立つといわれ、特に精神的な興奮と鎮静のバランスを整える作用に優れています。

うつ病、不安、緊張などの、心のケアだけでなく、免疫力の向上や体力増強の作用もあり、精神と身体の両面で効果を発揮する生薬です。