Rb1、Rg1

高麗人参に含まれるジンセノサイドは糖と非糖質化合物が結びついた配糖体で、その組成の違いによって、大きく2つに分類することができます。

プロトパナキサジオールを共通とするジンセノサイドRb1系には、
Rb1、Rb2、Rb3、Rc、Rd、Rh2
の6種類があり、このジンセノサイドには中枢神経を抑制する働きがあります。

鎮静的な作用が多く、精神安定や血圧を下げる効果があります。
不眠、イライラ、ストレスの改善にもつながります。

プロトパナキサトリオールを共通とするジンセノサイドRg1系には、
Re、Rf、Rg1、Rg2、Rh、20-SグルコジンセノサイドRf
の6種類があり、このジンセノサイドには中枢神経を興奮させる働きがあります。
疲労回復、体力増強など、滋養強壮の作用があり、慢性的な疲労や夏バテに効果があります。

このように高麗人参は、鎮静と興奮の対照的な働きを持っています。

しかし、矛盾しているようなこの2つの作用は打ち消し合うのではありません。
必要な栄養素をしっかり補給すれば、脳の働きで適材適所に効果は発揮され、むしろバランスのとれた健康な体を維持することができるのです。

そのため、この対照的なサポニンのバランスがとれている高麗人参ほど、幅広い薬効が期待できるということになります。
ちなみに韓国産の紅参は、最も多い30種類のサポニンをバランス良く含んでいるといわれ、最上級の薬効を持つ高麗人参として世界中で人気です。

また、Rb1系とRg1系のバランスが最もとれているのは、高麗人参の根の部位で、葉や実は圧倒的にRg1系のサポニンを多く含んでいます。
このことから、高麗人参は根だけでなく、葉や実にも滋養強壮の効果があることがわかります。