パーキンソン病

高麗人参はパーキンソン病の治療に直接的な効果はありませんが、薬の副作用を緩和する効果があります。
病気が初期の段階であれば、治療薬と併用することで症状を抑制して薬の効果を高めます。

パーキンソン病とは、中脳の黒質と呼ばれる部分で異変が起こり、ドーパミンという神経伝達物質の産生が減少し、手足が震える、体のバランスが取れなくなる、動きが遅くなるなどの症状が現れます。
40歳を過ぎた頃から増え始め、65歳以上の高齢者に特に多い病気で、発病の原因はわかっていません。

西洋医学では脳内で減少したドーパミンを補うL-ドパ(レボドパ)が主な治療薬として使われています。
ほぼすべての患者さんに効果が期待でき、効き目も早いですが、長期間服用していると不随意運動(ジスキネジア)や、オン・オフ現象といわれる副作用が現れることがあります。
その他にも頭痛、めまい、胸やけ、食欲不振、便秘などの自律神経症状や、幻覚、妄想、不安、焦燥感などの精神症状があります。

高麗人参はこれらの副作用を緩和し、パーキンソン病の人の生活の質(QOL)を高める目的で利用できます。

高麗人参に含まれるサポニンは、興奮した脳に鎮静的に働きかけて、ストレスを緩和し、気持ちを落ち着ける効果があります。
幻覚、妄想、焦燥感などを取り除き、不眠を解消する効果もあります。
自律神経を整えてくれるので、頭痛やめまい、便秘や下痢などの自律神経の乱れによる症状も改善されます。

また、治療初期の段階では、抗パーキンソン薬と併用して、手足の震えや筋肉のこわばりを緩和するなど、パーキンソン病の症状を抑制する効果もあります。
高麗人参は自律神経を整えて筋肉の収縮を緩和するだけでなく、筋肉や疲労と関係の深い肝臓を強化する働きがあります。

実際にパーキンソン治療の現場では、治療の初期段階であれば症状を抑制するために、病気が進行してしまっている場合には、副作用を緩和して抗パーキンソン薬などの治療薬の量を減らすために、漢方が活躍しています。
しかし、漢方は一人ひとりの症状に合わせて組み合わせや量を調整して処方されるので、高麗人参を利用する場合にも、専門や担当の医師に相談してから服用することをお勧めします。